Amazon販売を行うにあたって、販売数を予測し仕入数を決定します。
具体的には仕入れようとしている商品が月に何個売れているから何個仕入れよう、という風に仕入を行うでしょう。
ですがこの販売数の予測はなかなか難しく、予測して仕入れたものの在庫が余ってしまった、売れなかったなんて事もあります。
「ちゃんと売り切れるか不安」「仕入に失敗したくない」という気持ちは分かりますが、過小在庫になるのも良くありません。
稼ぐためには必要な分を必要なだけ仕入れ、常に在庫を回すことが大切です。
販売数の予測方法としては主に2通りで、無料のツールを使用するか有料のツールを使用するかになります。
ここで悩む方も多いかもしれませんね。
仕入れで失敗しないためには、事前のデータ集め及びリサーチが重要となります。
しっかりと予測を立てて仕入れれば不安になる事はありません。
過剰在庫になるリスクや過小在庫になるリスクを減らすことができるでしょう。
また、Amazon販売に慣れてくると、何となく販売数が予測できるようになります。
ですが「なんとなく」ではゆくゆく人に任せて外注化する事が出来ません。
自信がある方もしっかりと販売数の予測ができるように、こちらで学んでください。
こちらでは、Amazonの販売数を予測するツールおすすめと5つの方法をご紹介します。
販売数の予測が上手くいっていない方は必見です。
関連:Amazon販売の在庫管理ツールを比較します【機能や料金はどれくらい?】
なぜ販売数の予測が重要なのか
あなたは日頃どのように仕入数を計算していますか?
商品の仕入判断の際には「何日分の在庫数をもつのか」を明確にし、その期間で売り切れる分の仕入れを行う事が大切です。
例えば1ヶ月分の在庫を持つのであれば、仕入数は1ヶ月で売り切れる量になるので、1ヶ月の販売数を予測する必要があります。
適切な在庫数を保つことで過小在庫や過剰在庫になるリスクを防ぐことができます。
過剰在庫の場合は資金操りが悪くなって、次回の仕入れが行えないという事態になり兼ねませんし、過小在庫の場合は在庫切れによる販売機会損失に繋がります。
なので、「在庫は少なめに仕入れたほうがいい」は間違いなのです。
型番商品の場合、仕入数の目安は「1ヶ月で売り切れる量」です。
これはあくまでも目安で、最低ロットよっては異なる場合もあります。
基本的には一回の発注量が増えると、商品単価や送料が安くなるので、利益率がアップします。
ただし、一気に仕入れすぎると利益率が上がるものの在庫を長く持つことになるので結果として資金操りが悪くなるでしょう。
資金のバランスと在庫保管、一回の仕入れ数などを考慮して「いつまでに売り切れる分を仕入れる」と決めることが重要です。
また、オリジナル製品を仕入れる場合も同様で、1ヶ月分の販売量を仕入れるのが適切でしょう。
ただし型番商品よりロット数が大きくなる傾向にあるので、場合によっては2か月分の仕入れを行う事もあります。
Amazonの販売数を予測するおすすめツール
こちらでは、Amazonの販売数を予測することができるツールをご紹介します。
他のセラーの在庫の変動を追跡する事で、販売数が分かります。
このようなツールを在庫追跡ツールと呼び、調べたい商品のASINなどを登録しておけば後はツールが自動で在庫を追跡してくれます。
複数の商品の在庫追跡が一気に出来るので、効率的に作業が可能です。
在庫の変動を見て販売数が予測できれば、仕入の判断に役立ちますね。
Amazonの販売数の予測に使える在庫追跡ツールは主に以下の3つです。
- 在庫チェッカー
- アマトピア(在庫追跡機能、商品リサーチ機能)
- Amz Trackr
ただしこれらのツールを使用したとしても、100%正確なデータが取れるわけではない事を覚えておきましょう。
ツールのデータ取得のタイミングや出品者の在庫補充等によって、在庫の変動が正確に分からなくなることがあるからです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
Amazonセラーの在庫を正確にリサーチできる「在庫チェッカー」
在庫チェッカーは、Amazon販売を行っている方の間でも有名な在庫追跡ツールです。
追跡する商品のバリエーション商品まで在庫追跡が可能となっています。
常にパソコンを起動したままにしておく必要がありますが、ローカルPCの起動の有無に関係なくデータを取得したい場合は、VPSの利用を検討しましょう。
- 動作環境:Mac・Windows
- 対応国:日本Amazon
- 料金:年間42900円
- 対応可能ASIN数:最大1000個
- その他
ASINの一括インポートが可能
一括エクスポート可能が可能
在庫チェッカーは24時間でASIN1000個を一巡できる仕組みになっています。
出品者数にも影響されるのであくまでも取得時間は目安と考えましょう。
また、ユーザは年に数回期間限定で募集しているので、募集期間外の場合はメルマガに登録して次の募集を待ちましょう。
各国のAmazonの在庫追跡が可能「アマトピア(在庫追跡機能)」
アマトピアの在庫追跡機能は、サーバー上で動作するので先ほど紹介した在庫チェッカーと違い24時間パソコンを起動させる必要はありません。
一度設定をしてしまえばあとは自動でデータを取得してくれます。
また、サーバー上にあるのでパソコン以外のデバイスからも確認できます。
通勤中も移動中も在庫の変化をスマートフォンで見れるのは便利ですね。
- 料金:月額4980円
- 対応国:世界中のAmazonに対応可能(アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、オランダ)
- 動作環境:Mac・Windows
- その他
在庫数とランキングの変化を追跡
取得情報は24時に更新
ユーザー単位のデータ取得が可能
世界中のAmazonの在庫追跡が可能ですが、各国MWSキーが必須となります。
各国のAmazonの在庫追跡が可能「アマトピア(商品リサーチ機能)」
在庫チェッカーやアマトピアの在庫追跡機能は商品を調べ始めてからの在庫数の変化をえることが可能ですがぞれ以前の販売数を調べることはできません。
しかしアマトピアの商品リサーチ機能では過去3ヶ月間の販売数を調べることが可能です。
ビッギデータ活用により販売数を取得していますがランキングデータが関係しておりランキングデータが取得できない子ASIN(バリエーション商品)の販売数を知るには先ほどの在庫追跡機能を使う必要があるとのことです。
海外製のAmazon在庫追跡ツール「Amz Tracker」
Amz Trackerは、海外製のツールで海外のAmazonセラーの利用者が多い在庫追跡ツールです。
在庫数や販売数の推移をグラフで確認する事が出来ます。
また、在庫追跡だけでなくAmazon内キーワードランキングの推移や商品ページ最適化機能、低評価レビューの通知機能などSEO対策も万全です。
- 料金:$50~$400
- 対応国:世界各国に対応可能(アメリカ、ブラジル、イギリス、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、スペイン)
- 動作環境:Mac・Windows
- その他
Amazon内キーワードランキングの推移
商品ページ最適化機能
低評価レビュー通知機能
Amazonの販売数を商品レビュー数から予測する
続いて、Amazonの販売数を商品レビュー数から予測する方法を解説します。
注目すべきはレビュー数と販売開始日です。
レビュー率は1~2%で計算します。
この数値をもとにして大雑把な販売予測を立てる事が可能です。
例えば以下のような商品があったとして考えてみましょう。
- 販売開始日:1月1日
- レビュー数:20個
- 計算日:3月1日
レビュー数が1%で計算すると
2か月間、つまり60日以内でレビューが20個なので、
総売上個数=レビュー数×100=20×100=2000個
つまり、1日に売れている個数は、
2000個÷60日=33.3333…個
1ヶ月の販売数は、
33個×30日=990個
と、上記のような計算で大雑把な販売数が予測できます。
なお、レビュー率を1%で計算していますが、出品者がレビュー対策を行っている場合は2%近くに上がる事もあります。
これにより販売数の予測も左右されるので、この方法はあくまでもざっくりとした販売数の予測に使いましょう。
カートに商品を入れて在庫数を確認し販売数を予測する
Amazonの商品ページにあるカートを利用して在庫数を確認し、販売数を予測する事ができます。
商品をカートに入れると、セラーの残りの在庫数が表示されます。
上記の画像のように「2」と表示されている場合は、在庫の残りは2個という事です。
このようにプルダウンで在庫数を確認する事ができます。
また在庫数が30個を超える場合30までしかプルダウンがありませんが、適当な個数をカートに入れてカートを見ると、個数を編集できるようになります。
ここで数量を999個にし更新を押すと、実際の在庫数を見る事ができます。
このようにカートに商品を入れて在庫数を確認する作業を毎日行い観測する事で、在庫数の変動を把握し販売数の予測ができます。
ずっと永遠にやらないといけないわけではなく、1週間ほど記録したら大体1か月の販売数予測が立てられるので、1週間の数字をもとにすると予測しやすいでしょう。
また、何個仕入れればいいのかの計算は、以下の式で求めることができます。
仕入数=1か月に売れている個数÷(カート価格10%以内のセラー数+自分)
この方法が使えないケース
以下に当てはまる場合は上記の方法が使えないので、ゆくゆくはツールなどが必要になってきます。
- 1人当たりの購入数に制限がある
- 在庫が999個以上ある
- 出品者出荷のセラー
Amazonの商品の中には一人当たりの購入数に制限のある商品があり、人気商品などは特に買い占め防止の為に制限が設けられている場合が多いです。
また、中には在庫数が999個以上ある場合がありますが、このような大量に在庫を抱えている商品は999個までしか在庫数を確認できないので実際の在庫数が分かりません。
なので、もし2000個ある商品が1500個になったとしても、いくつ売れたかの予測は立てられないのです。
また、在庫数を追跡する場合出品者出荷のセラーを追っても意味がありません。
というのは、出品者出荷は出品者が在庫数を好きなように変更できるので、全く参考にならないからです。
なので、上記の方法を使う対象はFBAセラーに限ります。
このようなツールを使わない方法は、手間と時間がかかるので手動でやるくらいであればツールを使用して効率化したほうが結果として稼げるでしょう。
無料のツールでAmazonの販売数を予測する
数値の正確さは有料ツールに劣りますが、簡単に販売数が予測できるのでリサーチ時の参考にすることができます。
- XDEALER.PRO
- モノレート
XDEALER.PRO
XDEALER.PROはAmazonの商品ページの出品者一覧から、セラーの在庫数を見ることができるGoogle Chromeの拡張機能です。
出品者ページを一瞬で確認できるので、先ほどのように自分で計算する必要がありません。
ただし、数値としては正確さにかけるのであくまでも参考程度にしましょう。
モノレート
モノレートは、Amazonのランキングと価格推移、出品者数の推移が見れる無料ツールです。
モノレートのランキングのグラフから、販売数が予測できます。
例えば下のランキングのグラフを見て下さい。
このようにランキングに波が出来ていますね。
これはランキングが上がった=商品が売れたと判断できます。
このランキングの変動回数で月に売れた販売数が予測できるわけですね。
このようにモノレートを使って仕入判断を行っている方は実際にとても多いです。
なお、こちらも過信しすぎは禁物で、あくまでも参考程度にしておくのが良いでしょう。
最後に
Amazonの販売数を予測するおすすめツールと、その他の予測方法をご紹介しました。
正確な仕入数の判断をするには有料ツールが欠かせませんが、自分で計算して判断したり無料ツールを使用する事である程度の予測は立てられます。
最初のうちは無料のものでもいいですが、商品数が増えてくると手に負えなくなるので有料ツールが必要となるでしょう。
販売数の予測を正確にし、過剰在庫や過小在庫にならないようにしましょう。
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