Amazonで商品を出品する際には、出品手数料や販売手数料を支払わなければなりません。
具体的に、どのくらいの手数料がかかってくるのか、ご存じない方の方が多いでしょう。
これからAmazonで販売したいと考えている方は、出品手数料や販売手数料をしっかりと把握し計算できるようになっておく必要がありますね。
Amazon販売における出品手数料はカテゴリー毎に手数料が変わったり、FBAを利用するかどうかによって手数料変わるので、やや複雑です。
こちらでは、Amazonマーケットプレイスで販売する際にかかる、出品手数料と販売手数料について、分かりやすく説明していきます。
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Amazon販売にかかる出品手数料
まず、Amazonで商品を販売するためには、「大口出品プラン」もしくは「小口出品プラン」での出品者登録が必須となります。
それぞれのプランは、使える機能や販売にかかる手数料が違い、基本料も異なります。
例えば大口出品の場合は、月額基本料4900円(固定)+販売手数料がかかるのに対して、小口出品の場合は月額基本料は無料で1出品毎に100円+販売手数料がかかります。
つまり、月に50個以上商品を販売するかによって大口出品か小口出品かを選ぶ事になるでしょう。
もちろんビジネスとしてAmazon販売をする方は、機能の面でも大口出品での登録が必須です。
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Amazon販売にかかる販売手数料
Amazonの「販売手数料」は、一出品毎にかかる手数料です。
また、出品する商品のカテゴリーによってもその手数料率が変わってきます。
2020年現在のAmazon販売における販売手数料は以下のようになっています。(Amazonより参照)
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
本 | 15% | なし |
CD・レコード | 15% | なし |
DVD | 15% | なし |
ビデオ | 15% | なし |
エレクトロニクス(AV機器&携帯電話) | 8% | 30円 |
カメラ | 8% | 30円 |
パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
(エレクトロニクス、カメラ、パソコン)付属品 | 10% | 30円 |
Amazonデバイス用アクセサリ | 45% | 30円 |
楽器 | 8% | 30円 |
ドラッグストア |
|
30円 |
ビューティ |
|
30円 |
スポーツ&アウトドア | 10% | 30円 |
カー&バイク用品 | 10% | 30円 |
おもちゃ&ホビー | 10% | 30円 |
TVゲーム | 15% | なし |
PCソフト | 15% | なし |
ペット用品 |
|
30円 |
文房具・オフィス用品 | 15% | 30円 |
ホーム(インテリア・キッチン) | 15% | 30円 |
ホーム(家具) |
|
30円 |
ホームアプライアンス | 15% | 30円 |
大型家電 | 8% | 30円 |
DIY・工具 | 15% | 30円 |
産業・研究開発用品 | 15% | 30円 |
食品&飲料 |
|
なし |
腕時計 |
|
30円 |
ジュエリー |
|
30円 |
ベビー&マタニティ |
|
30円 |
服&ファッション小物 |
|
30円 |
シューズ&バッグ |
|
30円 |
その他のカテゴリー | 15% | 30円 |
かなり細かく定められているので覚えるのは大変かと思いますが、大体でもいいので把握しておくと良いでしょう。
FBAを利用する場合は「FBA手数料」がかかる
Amazonで販売を行うにあたってFBA(フルフィルメントbyAmazon)を利用する場合は、出品手数料に加えてFBA手数料がかかります。
FBAとは、Amazonがあなたの代わりに注文の発送や返品を行ってくれる便利なサービスです。
Prime配送となるので、お客様から発送に関するクレームが来ることもまずなくなります。
また、在庫を保管するスペースや発送の手間も省ける、商品が売れやすくなるといったメリットもあります。
その代わり、FBAを利用する場合には以下の3種類の手数料がかかってきます。
- 配送代行手数料
- 在庫保管手数料
- その他のFBA手数料
配送代行手数料
配送代行手数料は、AmazonFBA倉庫内での配送作業にかかる手数料です。
出荷・梱包・配送にかかる手数料で、商品が売れたときに発生します。
配送代行手数料の計算方法は、商品の大きさによって異なります。
具体的には、以下のような料金区分で分けられます。
- 小型…25×18×2cm未満/250g未満
- 標準…45×30×20cm未満/9kg未満
- 大型・特大型…45×30×20cm以上/9kg以上
- 小型の低単価(1000円以下)の商品…
①30×23.5×2.3cmかつ950g以下
②20×17×3.3cmかつ950g以下
小型商品の配送代行手数料
25×18×2cm未満/250g未満
小型商品の配送代行手数料は1個当たり一律282円と決まっています。(2020年5月現在)
標準商品の配送代行手数料
45×30×20cm未満/9kg未満
標準商品の配送代行手数料は以下の4つに区分されます。
- 標準サイズ区分1…381円
寸法:33 x 24 x 2.8 cm 未満
重量:1 kg 未満 - 標準サイズ区分2…421円
寸法:60 cm 未満
重量:2 kg 未満 - 標準サイズ区分3…467円
寸法:80 cm 未満
重量:5 kg 未満 - 標準サイズ区分4…548円
寸法:100 cm 未満
重量:9 kg 未満
大型商品の配送代行手数料
45×30×20cm以上/9kg以上
大型商品の配送代行手数料は以下の8つに区分されます。
- 大型サイズ区分1…589円
寸法:60 cm 未満
重量:2 kg 未満 - 大型サイズ区分2…712円
寸法:80 cm 未満
重量:5 kg 未満 - 大型サイズ区分3…815円
寸法:100 cm 未満
重量:10 kg 未満
815円 - 大型サイズ区分4…975円
寸法:120 cm 未満
重量:15 kg 未満 - 大型サイズ区分5…1020円
寸法:140 cm 未満
重量:20 kg 未満 - 大型サイズ区分6…1100円
寸法:160 cm 未満
重量:25 kg 未満 - 大型サイズ区分7…1532円
寸法:180 cm 未満
重量:30 kg 未満 - 大型サイズ区分8…1756円
寸法:200 cm 未満
重量:40 kg 未満
特大型商品の配送代行手数料
45×30×20cm以上/9kg以上
特大型商品の配送代行手数料は以下の4つに区分されます。
- 特大型サイズ区分1…3061円
寸法:200 cm 未満
重量:50 kg 未満 - 特大型サイズ区分2…3970円
寸法:220 cm 未満
重量:50 kg 未満 - 特大型サイズ区分3…4995円
寸法:240 cm 未満
重量:50 kg 未満 - 特大型サイズ区分4…6250円
寸法:260 cm 未満
重量:50 kg 未満
小型の低単価の商品の配送代行手数料
①30×23.5×2.3cmかつ950g以下
②20×17×3.3cmかつ950g以下
小型の低単価(1000円以下)の商品の配送代行手数料は1個あたり一律198円となっています。
在庫保管手数料
在庫保管手数料は、AmazonFBA倉庫で保管しているすべての商品に毎月かかる手数料です。
商品サイズ(体積あたり)と保管日数で計算されます。
特に、商品サイズが大きく保管期間が長くなるほど在庫保管手数料が高額になるので、注意しなければなりません。
在庫保管手数料の計算方法は以下のようになります。
小型・標準サイズの在庫保管手数料
- 1月~9月
5.160円x [商品サイズ (cm3)] / [10cmx10cmx10cm]x [保管日数] / [当月の日数] - 10月~12月
9.170円x [商品サイズ (cm3)] / [10cmx10cmx10cm]x [保管日数] / [当月の日数]
大型・特大型サイズ
- 1月~9月
4.370円x [商品サイズ (cm3)] / [10cmx10cmx10cm]x [保管日数] / [当月の日数] - 10月~12月
7.760円x [商品サイズ (cm3)] / [10cmx10cmx10cm]x [保管日数] / [当月の日数]
その他のFBA手数料
その他にも、
- FBA梱包準備サービス(ラベル貼りや袋入れ等の作業)
- 長期在庫保管手数料(保管期間が365日を超える商品にかかる手数料)
- 返送・所有権の放棄手数料
- 納品不備受領作業
- 購入者返品手数料
などの、細かなFBA手数料が発生する場合があります。
詳しくはその他のFBA手数料を参考にしてください。
Amazonの販売手数料を簡単に計算する方法
Amazonの販売手数料の計算方法はいくつかありますが、その中でもおすすめなのはFBA料金シュミレーターを使った計算方法です。
FBA料金シュミレーターはAmazonが提供している公式のツールです。
ASINや商品名で検索し、販売価格や仕入れ価格を入力すると自動で利益計算をしてくれます。
自己出荷の時とFBAを使ったときの利益率なども比べることが出来るので、どちらで出品しようか迷ったときにも便利ですね。
仕入れの前に、必ず手数料を確認し利益が確実に残る商品だけを扱うようにしましょう。
最後に
2020年最新版のAmazon販売における出品手数料と販売手数料の仕組みについて、詳しく解説しました。
Amazonでの販売は、メルカリやヤフオクなどで出品するときとは違って手数料の形態が非常に複雑になります。
せっかく販売した商品が売れたら赤字になってしまった、なんてことのないように、どのような手数料がどれくらいかかるのかをしっかりと把握し、正しい利益計算を行う事が大切です。
関連:amazon輸入の商品の仕入先とは?【小売仕入れや卸仕入れについても解説】
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