Commerce21とは
Commerce21(コマース21、以下「コマース21」)は、1999年創業の国産大規模EC向けパッケージシステムです。
累計導入実績は300社を超え、構築されたECサイトの流通総額は3,200億円以上。国内EC売上TOP100社のうち12社がコマース21を採用しており、au Online Shop、アルペン、ミズノ、GDO、トイザらスなど大手企業の導入実績を持ちます。
最大の特徴はソースコード開示による高いカスタマイズ性で、将来的な内製化を視野に入れた大規模EC構築に適しています。
Commerce21の主な特徴
コマース21には以下の特徴があります。
ソースコード開示で内製化を支援
コマース21はソースコードを全面開示しており、自社でのカスタマイズや機能追加が可能です。
開発言語はJava、フレームワークはSpring Boot + Thymeleafを採用。Java技術者がいれば、ベンダーに依存せず自社で改修を進められます。
将来的にEC開発を内製化したい企業にとって、コマース21のソースコード開示は大きなアドバンテージとなるでしょう。
マイクロサービスアーキテクチャで安定稼働
コマース21はVer4.3よりマイクロサービス志向アーキテクチャを採用しています。
ECを構成する3つのアプリレイヤー(Front UI、Front API、Admin)を分離し、同時並行開発が可能な設計を実現。一部の改修が全体に影響しにくい構造のため、大規模サイトでも安定した運用ができます。
商品数が数万点規模、瞬間トランザクションが数千件に達するサイトでも止まることなく稼働する技術基盤を提供しています。
50社超の外部サービス連携に対応
コマース21は50社以上の提携パートナーとの連携実績があります。
決済系ではAmazon Pay、PayPal、GMO後払い、NP後払い等に対応。CRM系ではカスタマーリングス、KARTE、betrendとの連携が可能です。検索系ではZETA SEARCHとの統合も実現しています。
基幹システムとのAPI連携にも対応しており、顧客管理・ポイント管理・在庫管理システムとのリアルタイム連携を構築できます。
ECナビのピックアップ情報
以下はより詳しくコマース21を知りたい方におすすめの情報です。
ECo2(エコツー)で中規模ECにも対応
コマース21は2021年4月にSaaS型プラットフォーム「ECo2(エコツー)」をリリースしました。
ECo2は年商9〜30億円程度の事業者をターゲットとしたフルマネージドサービスです。クラウド基盤上に構築されたオートスケール対応で、24時間365日の監視・保守が含まれます。
従来のパッケージ版では対応が難しかった中規模EC市場にも、コマース21のノウハウを活用したサービスが選択できるようになりました。
BtoB-EC構築にも強み
コマース21はBtoB ECサイト構築にも対応しています。
見積書・請求書のダウンロード機能、型番直接入力発注、リピート注文機能など、BtoB特有の要件に対応。会員別の導線・価格設定や、事前支払い・月末支払いなど柔軟な決済条件にも対応可能です。
法人向け取引を行う製造業やメーカー、卸売業のEC化にも適したプラットフォームといえます。
ヘッドレスコマースに対応
コマース21はヘッドレスコマースにも対応しています。
フロントエンドとバックエンドを分離した構成により、Next.jsやNuxt.jsなどモダンなフレームワークを使用した独自のUI構築が可能に。スマホアプリやPWAなど、多様なチャネルでの販売を実現できます。
既存のWebサイトやアプリとECバックエンドを連携させたい場合にも、柔軟な対応が可能です。
Commerce21を使うメリット・デメリット
コマース21を使うメリット・デメリットを確認しましょう。
Commerce21のメリット
将来的な内製化が可能
コマース21はソースコードを全面開示しているため、自社での開発・保守体制を構築できます。
ベンダーロックインを避けたい企業や、EC開発を自社のコア・コンピタンスとして育てたい企業にとって大きなメリットです。
Java技術者を採用・育成することで、外部依存を減らしながらEC運営を進められます。
大規模サイトでも安定稼働
マイクロサービスアーキテクチャとAWS基盤により、大規模トラフィックにも耐える安定性を実現しています。
2024年6月にはAWSセレクトティアサービスパートナー認定を取得。クラウドインフラの構築・運用についても高い技術力を持ちます。
セール時の急激なアクセス増加にも対応できる拡張性が確保されています。
25年以上の大規模EC構築実績
コマース21は1999年創業で、25年以上にわたり大規模ECサイトを構築してきました。
国内EC売上TOP100社のうち12社が導入しており、大手企業の厳しい要件に応えてきた実績があります。
導入企業の事例として、アルペンではEC売上高が前年比50%アップ、ミズノでは前年比115〜120%の売上を継続達成という成果が公開されています。
Commerce21のデメリット
初期費用が高額
コマース21の初期費用は数千万円規模が目安とされています。
公式サイトでは具体的な料金は非公開で、個別見積り対応が基本。ASPやSaaSを検討している中小規模事業者には費用面でハードルが高いといえます。
ただし、ECo2(SaaS版)であれば比較的低コストで導入できる可能性があります。
中小規模ECには機能過剰
コマース21は大規模EC向けに設計されたパッケージのため、年商数億円以下の規模では機能が過剰になりがちです。
小規模なECサイトであれば、ShopifyやBASEなどのSaaS型カートの方がコストパフォーマンスに優れるケースが多いでしょう。
自社の事業規模と成長計画を踏まえて、適切なシステムを選定することが重要です。
市場認知度では競合に劣る
コマース21は導入実績300社超に対し、競合のecbeingは1,500社以上の実績を持ちます。
デジタルマーケティング施策が控えめなため、市場認知度では競合に後れを取っている面があります。
ただし、ソースコード開示という独自の価値提案により、内製化志向の企業からは根強い支持を得ています。
こんな方におすすめ
コマース21はこんな事業者におすすめです。
年商数十億円以上の大規模ECを構築したい方
年商数十億〜数百億円規模のECサイトを構築・運営したい企業には、コマース21が最適解の一つです。
大規模トラフィックに耐える技術基盤と、複雑な業務要件にも対応できるカスタマイズ性を兼ね備えています。
au Online Shop、アルペン、ミズノなど、同規模の企業が採用している実績も安心材料となるでしょう。
将来的にEC開発を内製化したい方
EC開発を自社のコア・コンピタンスとして育てたい企業には、コマース21のソースコード開示が大きなメリットです。
外部ベンダーへの依存を減らし、自社で機能追加や改修を行える体制を構築できます。
長期的に見れば、開発コストの削減とスピードアップにつながる可能性があります。
Java技術者を社内に抱えている方
コマース21はJava/Spring Bootで開発されているため、Java技術者がいる企業であればスムーズに内製化を進められます。
既存のJavaエンジニアのスキルを活かしながら、EC領域への展開が可能に。
社内にJava技術者がいない場合でも、採用・育成を通じて将来的な内製化を目指すことができます。
カートシステムのサービス一覧
Shopify
世界最大級のECプラットフォーム。売上合計額1兆米ドル超、数百万のマーチャントが利用。無料トライアルから始められ、13,000以上のアプリで機能拡張可能。越境ECにも対応し、オンライン・対面販売の両方をサポート。
WooCommerce
世界シェアNo.1のオープンソースECプラットフォーム。WordPress上で動作し、800万以上のサイトで採用。基本機能は完全無料で、物理商品からデジタルコンテンツ、定期購入まで対応。高いカスタマイズ性と豊富な決済・連携オプションが特徴。
eltex DC
年商20〜200億円規模の大手・中堅通販事業者向け統合パッケージシステム。コールセンター受注とEC機能を一元管理し、定期購入・リピート通販に強い機能を標準搭載。初期費用平均約9,500万円、構築期間約10ヶ月。
HIT-MALL
カスタマイズ性の高いEC構築パッケージをベースとした、構築+運用代行のトータルECソリューション。システム構築・運用、商品登録・ページ制作、コールセンター、Webプロモーション、アクセス分析・改善提案、サーバ・インフラをワンストップで支援。
Commerce21
大規模EC向けパッケージ型システム。年間売上100億円以上のサイトに対応し、ソースコード開示により内製化を支援。マイクロサービスアーキテクチャとAWS連携で、高い拡張性と安定性を実現。
EC-CUBE
EC-CUBEは、国内No.1シェアを誇るオープンソースECプラットフォームです。無料でダウンロードでき、180万ダウンロード突破・国内ECサイト35,000店舗以上の実績。カスタマイズ自由度の高さが魅力です。