Google Analyticsとは
Google Analyticsは、Googleが提供する無料のWebアクセス解析ツールです。
ECサイトへの訪問者数、ユーザーの行動、購入データなどを詳細に分析でき、データドリブンなサイト改善を実現します。最新版のGA4(Google Analytics 4)では、Webサイトとアプリのデータを統合して分析できるようになり、デバイスをまたいだユーザー行動の把握が可能になりました。
Google Analyticsの主な特徴
Google Analyticsには以下の特徴があります。
無料で使えるWebアクセス解析ツール
Google Analyticsは完全無料で利用できるアクセス解析ツールです。
初期費用・月額費用ともに不要で、ECサイトの規模を問わず導入が可能。小規模なネットショップから大規模ECサイトまで、同じ機能を無料で活用できます。
有料版の「Google Analytics 360」も提供されていますが、多くのEC事業者は無料版で十分な分析環境を構築できるでしょう。
イベントベースの計測でユーザー行動を詳細に把握
GA4ではイベントベースの計測方式を採用しており、ユーザーのサイト内行動を詳細に追跡できます。
ページビューだけでなく、スクロール、クリック、動画視聴、ファイルダウンロードなどのユーザー行動が自動で計測される仕組みです。従来のユニバーサルアナリティクスでは個別設定が必要だったイベントも、GA4では設定不要で取得可能になりました。
リアルタイムレポート機能により、現在サイトを訪問しているユーザー数や閲覧ページをリアルタイムで確認することもできます。
eコマース分析でECサイトの売上を可視化
Google Analyticsのeコマース機能を活用すれば、ECサイトの売上データを詳細に分析できます。
商品の閲覧からカート追加、購入完了までのユーザー行動を追跡し、どの段階で離脱が多いかを把握することが可能です。商品別の売上、カート放棄率、購入に至るまでの経路など、EC運営に必要な指標を可視化できます。
eコマース機能を活用するには、ECカートとの連携設定が必要ですが、Shopify、MakeShop、カラーミーショップなど多くのカートシステムが標準対応しています。
機械学習による予測分析
GA4には機械学習モデルが搭載されており、過去のデータから将来のユーザー行動を予測できます。
「7日以内に購入する可能性が高いユーザー」や「今後サイトを利用しなくなる可能性が高いユーザー」を予測し、マーケティング施策に活用することが可能です。購入可能性の高いユーザーに広告を配信したり、離脱しそうなユーザーにキャンペーンを告知したりと、効果的な施策を打てるようになります。
ECナビのピックアップ情報
以下はより詳しくGoogle Analyticsを知りたい方におすすめの情報です。
BigQueryとの無料連携で高度なデータ分析が可能
GA4ではBigQueryへのデータエクスポートが無料で利用できます。
従来のユニバーサルアナリティクスでは有料版のみの機能でしたが、GA4では無料版でもBigQuery連携が可能になりました。大規模なデータを高速で分析したり、CRMデータと組み合わせた高度な分析を行ったりできます。
SQLの知識が必要になりますが、GA4単体では難しい詳細な分析が実現可能です。
Google広告との連携でマーケティングROIを最大化
Google AnalyticsはGoogle広告との連携により、広告効果の測定と最適化が可能です。
広告経由の訪問者がどのような行動を取り、購入に至ったかを詳細に追跡できます。GA4で設定したコンバージョンイベントをGoogle広告に連携すれば、広告の費用対効果を正確に把握することが可能になるでしょう。
リマーケティングリストの作成にも活用でき、サイト訪問者に対して効果的な広告配信ができます。
Google Search Consoleとの連携でSEO分析を強化
GA4とGoogle Search Consoleを連携することで、検索流入の分析が強化されます。
ユーザーがどのような検索キーワードでサイトを訪問したか、検索結果での表示回数やクリック率などのデータを確認できるようになります。SEO施策の効果測定やキーワード戦略の立案に役立つでしょう。
連携設定はGA4の管理画面から簡単に行えます。
Google Analyticsを使うメリット・デメリット
Google Analyticsを使うメリット・デメリットを確認しましょう。
Google Analyticsのメリット
完全無料で本格的なアクセス解析が可能
Google Analyticsは無料で本格的なアクセス解析ができる点が最大のメリットです。
有料ツールと同等以上の機能を持ちながら、コストをかけずに導入できます。ECサイトの立ち上げ初期から本格的なデータ分析環境を整えられるでしょう。
多くのECカートが標準対応
Google Analyticsは多くのECカートシステムが標準対応しており、導入が容易です。
Shopify、MakeShop、カラーミーショップ、futureshopなど主要なECカートでは、管理画面から測定IDを入力するだけでGA4の計測を開始できます。複雑なタグ設置作業が不要な場合が多く、技術的なハードルが低いのも魅力です。
情報・ノウハウが豊富
Google Analyticsは世界中で利用されているため、情報やノウハウが豊富に公開されています。
公式ヘルプドキュメントに加え、ブログ記事、書籍、オンライン講座など学習リソースが充実。困ったときに参考にできる情報が多く、初心者でも学びやすい環境が整っています。
Google Analyticsのデメリット
eコマース計測には別途設定が必要
ECサイトの売上データを計測するには、eコマース機能の設定が別途必要です。
GA4のタグを設置しただけでは、商品名や購入金額などの情報は取得できません。ECカートの管理画面から設定できる場合もありますが、詳細なeコマース計測を行うにはデータレイヤーの記述やGoogleタグマネージャーでの設定が必要になるケースもあります。
データ保持期間が最大14ヶ月
GA4ではデータ保持期間が最大14ヶ月に制限されています。
プライバシー保護の強化に対応した仕様ですが、年単位での長期比較が難しくなる点には注意が必要です。デフォルト設定は2ヶ月になっているため、導入時に14ヶ月に変更しておくことをおすすめします。
長期的なデータを保持したい場合は、BigQueryへのエクスポートを活用しましょう。
管理画面の使いこなしに学習が必要
GA4は従来のユニバーサルアナリティクスから大きく仕様が変更されており、使いこなすには学習が必要です。
管理画面の構成やレポートの見方が異なるため、初めて触る方は戸惑うかもしれません。また、機能のアップデートが頻繁に行われるため、継続的な情報キャッチアップも求められます。
こんな方におすすめ
Google Analyticsはこんな事業者におすすめです。
ECサイトのデータ分析を始めたい方
ECサイトのデータ分析をこれから始める方には、Google Analyticsは最適な選択肢です。
無料で導入でき、eコマース機能を活用すれば売上データの分析も可能。まずはGoogle Analyticsでデータ分析の基礎を学び、必要に応じて専門ツールを追加していくアプローチがおすすめです。
Google広告を活用したマーケティングを行いたい方
Google広告でECサイトへの集客を行う場合、Google Analyticsとの連携は必須といえます。
広告効果の正確な測定、コンバージョン最適化、リマーケティングリストの作成など、広告運用に必要な機能がすべて無料で利用可能です。同じGoogleのサービスなので連携もスムーズに行えます。
無料でアクセス解析環境を整えたい方
コストをかけずに本格的なアクセス解析環境を構築したい方には、Google Analyticsが最適です。
有料ツールに匹敵する機能を無料で利用でき、BigQueryやGoogle広告との連携も追加コストなしで実現できます。まずはGoogle Analyticsで分析環境を整え、事業規模の拡大に合わせて必要なツールを追加していくのが賢い選択でしょう。